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#5045
倉澤隆平

【亜鉛欠乏症・五大症状・疾患の臨床の現状】

 多彩な症状・疾患があり、現在、他の研究者らが手がけていることが主要なものとなることを否定する者でなく、まだまだ、未知の注目されていない症状・疾患がありえます。
 筆者が一般の臨床上で、現実に、しばしば経験する【五大主要症状・疾患】①味覚障害、②拒食にも至る食欲不振、③舌痛症はじめ舌・口腔咽頭症状、④褥瘡、⑤多彩な皮膚症状・疾患等などと、⑥その他の臨床の現状の概略を記すことにしましょう。
 ①味覚障害は、申すまでもなく冨田寛先生等の、主に、日大グループにより研究され、『亜鉛欠乏症は味覚障害』として知られ、『味覚障害の全貌』冨田寛著;診断と治療社(2011)にまとめられている。総てが亜鉛と関連しているか否かは別として、多くの医師、薬学者が予測だにしない程、味覚障害を引き起こす”実に多くの薬剤”が表にまとめられている。【亜鉛欠乏症についての掲示板(TeaCup)】に既掲載、再掲載予定ですが、薬剤性の亜鉛欠乏症の発症・難治化の原因として注目すべきもの、今後の主要な話題となるでしょう。
 ④褥瘡は、『褥瘡と亜鉛』とネット上で検索。さらに、”画像”を含めた亜鉛補充療法の全身療法を検討すれば、自ずと結論が付くものと考えます。日本褥瘡学会は現在に至るも、何故か?亜鉛補充療法を無視して、局所療法に固執しています。日本で唯一”褥瘡”を冠する主要学会としての社会的責任を、今後も注目して行きたいと思っています。
 ⑤多彩な皮膚症状・皮膚疾患と亜鉛の臨床の関係は、筆者らの一般診療所の症例数で、当然、充分とは言えません。しかし、亜鉛の多彩な生体内機能の基礎的知見からも『健常な皮膚の生成・維持』についての亜鉛の関連は大きいものと考えます。多彩な皮膚疾患との臨床の関係を皮膚科医は注目すべきもので、有数の皮膚科医が気付き始めてはいる様であるが、もっと多くの皮膚科医が関心を持って検討して欲しいものと考えています。
 『亜鉛欠乏症のホームページ』『東御市立みまき温泉診療所のHP』などの写真を参照いただければと思うし、それぞれの写真による視覚的臨床経過は大きな情報と考えます。是非、専門的に、追試・検討し、ご批判をいただきたい。何れにしても視覚情報で広まり、皮膚科医が気が付くことは、時間の問題と思っています。
 ②食欲不振と③舌痛症である。学会の論文でも、諸講演やホームページや諸医療情報誌、『現代日本の国民病 亜鉛欠乏症』の単行本でも、それぞれ、それなりの症例を上げて、亜鉛補充療法の治療成績について述べて来てはいるが、褥瘡や皮膚疾患症例の治療経過を示す写真による視覚的情報ほどのインパクトは望めない。個々の実症例の治療経過、特にキレート作用のある常用薬剤、中でも、多剤服用症例を具体的に示して、大部分の症例が亜鉛欠乏症であることを社会に示すこと。本掲示板の主要な目的と考えています。
 ⑥その他可能性がありそうな症状・疾患、花粉症、加齢性黄斑変性症や眼科症状・疾患、小児の発育障害、性的発育障害、不妊症、慢性疲労症状、骨粗鬆症等など、ウイルス感染