【論理的亜鉛補充療法の実践欄(症例を中心に)】

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  • #8786 返信
    倉澤 隆平

    【亜鉛欠乏症の新掲示板の目的】の 【亜鉛欠乏症の臨床の現状】で述べた如く、日頃の診療でしばしば経験する亜鉛欠乏症の主要五大症状・疾患の内、①味覚障害については、すでに「亜鉛欠乏症と言えば味覚障害」と言うほど知れ渡り、④縟瘡や⑤皮膚疾患と亜鉛欠乏症との関係は主要の学会が無視を続けたり、まだ、その重要性に気が付かない状態であるが、治療経過を追う写真や映像を中心とした視覚に訴えるエビデンスから、その認知は、もう時間の問題と言ってよいと考える。しかし、②食欲不振、③舌痛症については、現実に亜鉛補充療法の効果を医療現場で経験しないと、その事実を実感出来ないこと、特にいわゆる舌痛症では、定義から舌や口腔内の局所の粘膜に肉眼的異常所見がなく、また、訴える舌や口腔内の痛みの性状や訴え方が一般的でなく、異様とも言え、患者と医療者間で共有できず、医療者に理解し難いこと、疾患が医科歯科の境界領域であり、かつ心理的、精神的な「気の問題」とされる等などのこともあり、その専門と称する大学・大病院の診療科でも、本腰を入れて研究・追及しているとは言い難い。むしろ、一症例、一症例を個として丁寧に追跡し、多くの症例からそれぞれ共通項・法則性を見つけ出す診療所的医療から舌痛症の実態に迫りうるのかも知れない。本掲示板では、⑥その他の亜鉛欠乏症をも含めるが、主として、この②③に絞って、補充療法の実践例を提示しながら。亜鉛欠乏症の実態に迫って行きたいと考えている。
     それぞれの医療の現場からの症例提示・報告等など大歓迎です。

    #8791 返信
    TeaCup掲示板掲載例の再搭載 倉澤 隆平

    【特別の原因が見当たらない亜鉛欠乏の舌痛症】

    TeaCup掲示板;2021/11/21 【舌痛症:わたしの亜鉛補充療法の実践】①の再掲
     <TeaCup掲示板の2021/11/21の【舌痛症:わたしの亜鉛補充療法の実践】シリーズ①から2022/05/31まで同シリーズ⑫と症例を載せてきた。中断となったもので、PDFファイルに保存してあり、ダウンロード可能です。今回は内容を再掲載としました。

    【舌痛症:わたしの亜鉛補充療法の実践】① 投稿者: 倉澤隆平 投稿日: 2021年11月21日(日)16時11分27秒

    【K.Eさん】 43歳女性医療関係者
    【基本症病名】舌痛症、口腔内違和感、味覚障害疑い、亜鉛欠乏症
    【初診】 2020.07.06.
    【既往歴】ブタクサによる花粉症。職場で血清亜鉛値測定 2016.03< Zn:61 AlP: 199>
    【主訴 現病歴】約ーケ月半ほど前から口唇と舌にしびれ感とピリピリした火傷の様な滲みる痛み及びショッパイ感じと口内の渋柿を食べた様な感じあり、 2020.06.24 <Zn:70>で 06.29よりプロマック D752錠朝夕分 2の標準的亜鉛補充療法が開始された。また、最近、漠方薬の服薬も始めた。
    【医療関係】特別の医療なし、ただ、 2020.02~03歯科にて、親知らず抜去、門歯の処置、 1月中旬、鎮痛剤使用以外、常用薬物なし。血算・血液生化学特別のことなし。皮膚.口腔内肉眼的異常所見なし
    【食事関係】偏食、ダイエット等なし。味噌汁の味が薄いと家族の評価。
    【治療経過】
    2020.07.20ピリピリした火傷の様な口内の痛み、口唇内側のしびれ感、補充療法後も,全く変わらずと心配して、受診。漢方薬の中止と他の薬剤の服用のないことを確認。プロマックによる亜鉛補充療法継続。
    く口腔の症状> 味覚検査:バラバラで、塩味薄い濃度でも反応。<Zn:85 AI-P:201 >
    2020.08.24 08/09″’08/16間の仕事が休みの日、痛みとしびれ感、初診時の1/2程度に軽減。舌痛は日と時間で変化。一定の傾向はない。しかし、全体として軽くなった。ショッパイ感じはやや増強。しかし、酸っぱい、苦みの感じはなくなった。熱いものの滲みる感じも比較的軽くなり、渋柿を噛んだ感じもなくなった。
    本症例は病初より食慾良。わさび、カレー、みかん問題なし< Zn : 90 >
    2020.10.12症状殆んど気にならなくなる。ほとんどの時、忘れている。09月初め頃より舌の症状が殆んどなくなる。口唇にシビレとショッパイ感じはまだある。
    2020.12.07舌.口腔内の症状とも全く気にならなくなる。発症を機に、個人の健常時の血清亜鉛濃度を探る試みをすることにする <Zn:73>
    2020.02.08 舌痛他問題の症状全くなく、困ったことなし。プロマックの服用時々忘れる。キチッと真面目にーヶ月補充療法をし、測定を <Zn:75>
    2021.03.08花粉症はあるが、舌痛はじめ今回の口腔内違和感など全くなし。補充療法をーケ月キチッとしてきたと言うので測定。<Zn:88 >
    医療関係者で、病態をよく理解しているので、今回はここで中止。
    【コメント】
     特別これが亜鉛不足の原因と推定させるものは存在しない症例、また、亜鉛欠乏症以外に舌痛を発症させる可能性のある明らかな問題点が存在しない症例でもある。逆に、一般的に異様な訴えの舌痛症状以外に亜鉛欠乏症に特徴的な異様な口腔内症状を併せ持つこの症例は亜鉛欠乏症である。亜鉛の適切な補充をすれば、諸症状は治癒する筈であり、亜鉛補充療法により典型的な亜鉛欠乏症のほぼ同様の血清亜鉛濃度の推移をし、治癒した症例。
     長野県の東信地区。流石に舌痛症は亜鉛欠乏症と知られ、適切な血清亜鉛値測定と補充療法が開始されたが、その効果が直ぐ現れなかったため、当院を受診したものである。
    知識と経験があれば、何処でも充分に治療可能で、病院である必要も、全くない。

    #10255 返信
    いわゆる舌痛症は亜鉛欠乏症 倉澤 隆平

      【明かな原因のない、いわゆる舌痛症は、大部分亜鉛欠乏症である】
      【難治性のいわゆる舌痛症の多くは常用薬剤、特に多剤服用症例である可能性が高い】
    いわゆる舌痛症:肉眼的に特別の異常を認めないが、執拗に舌・口腔内の痛みを訴える疾患。
    患者さんは、これまで歯科や医科の領域でその症状を患者・医療者間でなかなか共有されずに、奇妙な疾患として扱われる傾向があり、しばしば、精神的なもの、気の問題等などと言われて来た。現在も大部分が適当に扱われていると言って過言でない。しかし、このいわゆる舌痛症は、例外があることを否定はしないが、大部分が亜鉛欠乏症である。その亜鉛不足の原因は文明病ともいうべきものと筆者は考えている。この掲示板等などで徐々に明らかにして行こうと思う。薬剤の絡まない、原因の定かでないいわゆる舌痛症の多くは亜鉛欠乏症で、本症例のごとく、亜鉛補充療法に良く反応する。

     【K.Kさん】76歳 女性 
    【基本症病名】アフタ性口内炎、舌痛症、口内違和感、味覚障害
    【初診】2022.09.**
    【既往歴】これまで特別の疾患なく、特別の治療歴なし。
    2021/04頃、舌の先端に痛みあり。舌尖の縁に赤い粘膜疹、数個認めた。、1~2月して、赤い周辺に白い中心の粘膜疹が1か月ほど続き、余り治らないので、K病院口腔外科受診、口内炎(悪いものでない)でうがい薬と不味い軟膏処方される。1ケ月治療したがあまり変わらないので、受診中止。2021/10に、口内炎治らずとT病院受診、なんとも言われず、漢方薬とサリベート処方されるが、変化なく、2週で中止。その後、粘膜疹、自然に治まる。2022/01頃、また、舌痛と発赤あり。2022/07、同様の症状でT病院受診、同じ漢方薬処方され、2週間で中止。09月初旬にはまた発赤・舌痛あり、友人に紹介され、当院受診。
    【主訴 現病歴】初診時口唇の内側の発赤と痛み。舌のザラザラ感、すべらっこくない。
    味覚がおかしいこと、甘いものはいいが、ショッパイもの、酸いもの、辛いもの、熱いものは駄目。舌痛の性状はいわゆる舌痛症と同じ、睡眠時なく、食事摂取可。
    【薬剤;医療関係】薬剤、サプリメント等なし。舌痛を発症する特別の原因なし。

    【治療経過】
    2022/09/** 初診時。本人は舌や下口唇内側の発赤というが、他覚的には特別の所見なし。
    味覚障害や口腔内違和感は2021/04の口内炎発症の頃からと言う.ザラザラ感は舌の1/2前方にあると言う。
    <治療計画>薬剤や偏食、疾患など特別のことなく、アフタ性口内炎、味覚障害など伴ういわゆる舌痛症であるので、初診時一般の血算、血液生化学に血清亜鉛値の検査をして、初診時(09/27)よりプロマックD75mg 2T 朝夕分にの標準的亜鉛補充療法を開始する。

    10/12 【投薬開始後、2週間前後で、原則としては処方薬の副作用の有無、及び初期の症状の変化を知ることと、亜鉛欠乏症とはどんな疾患で、どんな治療を行うか、欠乏症の場合の症状の変化と血清亜鉛値の変化は一般にどの様な経過を取るか?等などの教育啓蒙を行い、初期の血清亜鉛値の検査とキチッとしたプロマックの服用の大切さを教える。】 薬の副作用なし。10/10頃より下k口唇内側の発赤と痛みなくなった。口内違和感かなり軽くなったが、しょっぱいもの熱いもので痛くなること変わらず。食欲出て来た。
    初診時の血清亜鉛値:66、 Al-P:88 症状経過と血清亜鉛値で欠乏症の可能性高い。

    10/26 亜鉛補充療法開始後約1か月の採血。舌の赤味はまだあると言う。初診時に、痛みのなかった舌尖の痛かったり、痛くなかったりの日が1/2=>1/3程になり、痛みの程度も1/3なった。食事の時以外に痛みを感じなくなった。ザラザラ感より軽く、食欲より食べられる様になった。Zn:86 Al-P:102 数年前から下腿の掻痒あり、=>ベビーローション
    11/30 舌痛、発赤、ザラザラ感、酸いもの熱いもの問題な無なり、食欲も出て、下腿の掻痒もローションのためかなく、問題とすることなくなった。 Zn:96 Al-P:102
    2023/01/25 舌痛をはじめザラザラ感や初診時訴えていた症状等全くなくなり、食欲は明かに増加したと言う。いわゆる舌痛症の治療としては、臨床的にはこれでいいのだが、この患者の本来の血清亜鉛値はどの程度なのか?原因見当たらずに発症した亜鉛欠乏症のその後の追跡のためもう暫く、追跡をすることに。

    #11098 返信
    いわゆる舌痛症は亜鉛欠乏症 倉澤 隆平

     日頃に常用薬の服用が無く発症の症例や特別に、亜鉛不足の原因となるものが見当たらない、いわゆる舌痛症(局所粘膜に肉眼的異常所見の無い)の大部分は亜鉛欠乏症であり、亜鉛補充療法で、容易に治癒すると述べて来ました。また、亜鉛不足を容易に発症し易い薬剤の常用症例でも、総てが難治ではなく、亜鉛補充療法で容易にその症状が軽快・治癒するものも多くある。常用薬剤による亜鉛不足の発症・難治化について別に述べます。
    【常用薬剤有の舌痛症症例の軽快・治癒】について、提示する

    【TFさん 85歳】【初診:2022.08.10】
    【既往歴】高血圧、高脂血症
    【主訴・現病歴】舌痛 約1年前ごろより、月に1回(時に、2~3回)2~3日続く。口腔内のヒリヒリした痛み。右頬部内側から歯肉にかけて、径5cm程の範囲。口腔内の痛みは、就寝時なし、食事可能、何かに意識集中時、痛みを感じないなどいわゆる舌痛症的。その他食欲良、倦怠感や皮膚科症状なし。
    【薬剤・医療関係】約10年前ごろより、ビブラスタチン、アムロジン服用。

    【コメント】口腔内痛が時々であること、舌でなく頬部から歯肉にかけての痛みである。食欲、皮膚症状など、その他の亜鉛欠乏症症状はないが、痛みの性状、パターン、常用服用薬が典型的な亜鉛欠乏症の易発症薬である。亜鉛欠乏症の可能性大として、採血検査をする。
    【治療経過】
    2022/08/10 初診で一般血算・血液検査と血清亜鉛値検査。口腔内に肉眼的異常所見なし。  
    08/24 2W後受診。初診時の一般検査は基準値内。Zn:79 Al-P:69。症状は亜鉛欠乏症の疑い強く、Zn:79と比較的高いが、亜鉛欠乏症として、プロマックによる標準の亜鉛補充療法を開始する。
    09/21 補充療法開始し、特別の問題なく、これまでの口内痛ないと言う。たまにの発症であるので、採血、療法継続とする。亜鉛不足の場合では、急上昇の筈であると話をする。Zn:100(73)と上昇した。
     10/26 2W前少し痛み短時間あった、それ以外問題なし。右肩部の掻痒+ Zn:135(73)
    11/21 その後、口腔内痛は発症せず。その他に特別の変化なし、採血で Zn:135(80)
    2023/01/25 大雪で受診不可であったが、その後、舌痛の発症なし。

    【コメント】舌痛症としてはやや典型的ではないが、症状の経過、血清亜鉛値の動きで、いわゆる舌痛症で良い。血清亜鉛値のやや高い傾向は、固有のものか?又は、薬剤性のためか?っ血清亜鉛値の変動から、比較的はやく補充が完了したものかもしれない。臨床的には、もう暫く追跡をして、本来の個の血清亜鉛値がどの程度か確認するのが良い。
    【血清亜鉛値の変動】Zn:79(69)08/10=>100(73)09/21=>135(73)10/26=>135(80)11/21=>??

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